活動報告(令和元年度以前)

活動報告(令和元年度以前)

県民文化祭

10月23日(日) 徳島★ほう楽コンサート「kimono日和」に4名のあわっ子文化大使が参加しました。
コンサートの中で,観覧者を代表して,ファッション雑誌「KIMONO姫」編集長の田辺さんに,ファション雑誌の編集の工夫や苦労についてインタビューしました。

 

とくしま連と阿波おどり

8月12日(金)
 16名のあわっ子文化大使と4名のあわっ子サポーターがとくしま連(県庁連)に参加し,市役所前演舞場と両国橋演舞場に知事と一緒に踊り込みました。

       
 市役所前で記念撮影                         本番前にひと踊り
             
   市役所前演舞場         南内町演舞場

英語版あわ文化パンフレット作製

8月3日(水),4日(木)
 21名のあわっ子文化大使と6名のあわっ子サポーターが徳島大学国際センターで,外国人留学生と徳島大学生と交流しながら「英語版あわ文化パンフレット」の作製活動を行いました。

  
 パンフレットの題材選択      外国人留学生や徳島大学生と英訳に挑戦

  
        各グループの成果発表       様々なアイディアが生まれました    


生徒の感想より

※パンフレットを作ってみて,阿波人形浄瑠璃の素晴らしさを再発見できました。また英訳に挑戦することで,この魅力を外国の方々にも知ってもらおうという意識が高まりました。

※この2日間のパンフレットづくりで,私は深く人形浄瑠璃について知ることができ,興味が湧いてきました。学んだことをさらに深め,あわ文化を広めたいと思います。

※鶴林寺に実際に行ってルートマップを作りました。遍路道には多くの歴史が刻まれていました。このマップを見た人にもっと鶴林寺道を知ってもらいたいです。

※本堂もきれいですが,鶴林寺道を歩く人だけに見える山の景色も絶景です。私たちの誇りである「四国遍路」を県外や海外の方々に伝えられるよう今後の生活にもこの経験を生かしたいです。

※外国人留学生や現役大学生と交流することができて,とても有意義でした。

夏休み中学生県議会体験会

7月29日(金)
 あわっ子文化大使の8名が,夏休み中学生県議会体験会に参加しました。
 「徳島のきらめき~文化活動を通じ,みんながいきいきと輝く取組について~」のテーマのもと,一人ひとりが,あわ文化のよさや伝統文化の継承発展について意見を述べ,県議会議員の方々と意見交換を行いました。

         
                                本会議場での様子
          
                                委員会室での様子

四国八十八箇所霊場遍路道ウォーキング

17名のあわっ子文化大使が,徳島大学の外国人留学生8名とともに,道の駅「ひなの里かつうら」から第20番札所鶴林寺(かくりんじ)に続く遍路道のフィールドワークや,札所寺院をめぐり,遍路文化についての取材活動を行いました。

   
ひなの里かつうらで自己紹介。    鶴林寺に向け出発!

  

  

 
早渕先生,徳島大学のモートン先生から,遍路道や遍路文化についての説明を聞きながら留学生とともに取材活動。

        
                  全員無事,鶴林寺の本堂まで歩ききりました。

    
    鶴林寺          立江寺          恩山寺

生徒の感想より

※僕たちは,阿波遍路道の取材活動を行いました。道の駅「ひなの里かつうら」から鶴林寺までの道を歩きました。最初はコンクリートで整備された道でしたが,途中から昔のままの細い山道になりました。鶴林寺の手前では美しい石畳となっていました。道の途中からは国指定史跡に平成22年8月5日に指定されたそうです。
 道の途中にある遍路墓は,地元の人たちがお遍路中に亡くなられた方のお墓を建てたものだと聞き,昔のお遍路は死と隣り合わせなのだと驚きました。また,鶴林寺の由来についても教えていただきました。弘法大師が修行をしていたときに雌雄2羽の白鶴が小さな黄金のお地蔵さんを抱えているのを見て,この地が神聖な場所であると考え開創したそうです。 今回,他の学校の中学生や外国人留学生とともに遍路道を歩き取材活動をしたことは大変貴重な体験となりました。

※この活動は,僕のあわっ子文化大使としての初めての活動でしたが,とても良い経験となりました。僕は以前,立江寺と恩山寺に訪れたことがあったのですが,その時は知らなかった新たな知識を得ることができました。黒髪堂や弘法大師や弘法大師のお母様の像,おむつき堂など,今まで見えていなかったものや気付けていなかったことを新たな視点から発見することができました。そして,それぞれのお寺に秘められた歴史やそれぞれの特徴を改めて深く知ることができました。今回,僕は鶴林寺に行くことはできなかったけれど,機会があったらまた自分の足で訪れてみたいです。

※今回,初めて遍路道を歩いて様々なことを知りました。数々の伝説や遍路道の楽しさなど,どれも貴重な経験ができて良かったです。 しかし,自分の無知さも痛感しました。遍路道について学習し,知った気になっていただけなのだと気付きました。実際に歩いてみると想像以上にきつく道は険しかったです。実際に体験することで,本当の遍路道に気付き知ることができたと思います。今回,参加したことで感じた自分の不甲斐なさへの後悔を,次に参加するときには自信にかえて挑みたいです。

勝瑞城館跡での発掘体験Ⅱ

5月28日(土)
 昨年度に続き,国史跡勝瑞城館跡で,14名のあわっ子文化大使が発掘体験を行いました。前回は,あわっ子文化大使が建物の土台となる礎石を発見しましたが,今回は何と約3センチメートルの純金製と思われる飾り金具を発掘し,職員の皆さんを驚かせていました。

       

今回も,藍住町教育委員会の重見さんより,勝瑞城館や三好氏について説明していただきました。

  

  
生徒の感想より

※あわっ子文化大使となっての初めての活動でした。僕は最初,発掘体験をしました。この体験は何が出てくるか分からないので,とてもワクワクしていました。僕は銅がさびた物やお皿のかけらみたいな物をたくさん見つけました。中には金色のものが出てきた人もいて,びっくりしたし,うらやましかったです。現場・遺物見学では,重見さんに様々なことを教わりました。重見さんは,優しく教えてくださって,とっても分かりやすかったです。今日は,とっても勉強になったし,いい体験もできたので参加して良かったです。これからも,徳島について,もっとたくさん知っていきたいです。

※私は,「勝瑞城館跡」という言葉を耳にするのは初めてで,それが国指定史跡だということも全く知りませんでした。今日の見学で,戦国時代の勝瑞城館や三好氏の様子が,どのようなものだったのかよく分かりました。宴会の食事に使われるお皿が使い捨てだということには驚きました。復元された大規模な濠は,思っていたより深くはなかったけれど,幅が広くて,すごいなと思いました。庭の池は30m,40mと広がってとても大きく,三好氏の権力の大きさがよく分かりました。遺物発掘体験では,一緒に掘ってくださっていた方が,これがおわんの底の部分だと教えてくださったので,昔の人の生活をイメージして作業することができました。今回の発掘体験を通して,昔の徳島県の姿が見えてきた気がしました。


※僕は,この勝瑞城館跡発掘体験で,この史跡がいかに重要ですごいものかを知りました。何度か勝瑞城館跡へ来たことはあったけど,このような歴史的に重要な場所だとは知りませんでした。また,自分の手で土器などの遺物を発掘することができて感動しました。また,このような機会があれば参加したいです。


※私が,勝瑞城館跡発掘体験に来るのは2回目です。今回,もう一度来たことによって勝瑞城館跡に関する復習もでき,さらに新しい知識も得ることができました。勝瑞城館跡に関しては,これから自ら進んで調べてみたいと強く思いました。
 また,前回の発掘でははあまり掘ることはできませんでしたが,今回はたくさんの遺物を掘ることができて楽しかったです。一番驚いたのは掘っていたら金色の遺物が出てきたことです。出て来るとは思ってもいなかったので,すごく驚いたし嬉しかったです。 今回のこの体験を生かして,藍住町や勝瑞城館跡のよさをたくさんの人に伝えられるようになりたいと思います。

吉野川浄瑠璃クルーズ

5月21日(土)
 14名のあわっ子文化大使が,徳島大学の外国人留学生13名とともに,新町川水際公園からクルーズ船に乗り阿波十郎兵衛屋敷まで移動後,阿波人形浄瑠璃の特徴や「吉野川と藍染め・人形浄瑠璃」の関係についての取材を行いました。

  
生徒の感想より
※いつもは母の車に乗って見る景色が,クルーズ船に乗って風を心地よく感じながら見ると新鮮で違う場所のように感じました。普段は通れない橋の下をくぐり抜けるなど楽しい体験ができました。新町川から阿波十郎兵衛屋敷まで船で移動できることにも驚きました。
※初めてクルーズ船に乗ったので,全てが新鮮でした。特に,吉野川にでたとき,地上からでは感じられない広大な景色を目の当たりにして感動しました。この吉野川が,たくさんのあわ文化を育んだのだと思うと,徳島の母のようなものだと思いました。普段とは違う視点で,吉野川を見たことで,新たな良さを知ることができました。

   


   
生徒の感想より
※交流した留学生方の中には,お互い母国語が理解できないため英語で会話をしている人がいました。英語が少しでも話せることで,他の国の人と仲良くなれることを改めて思い,英語の素晴らしさに気づきました。 
※留学生の方と吉野川を一緒にクルーズしたり浄瑠璃を一緒に観たりしましたが,どちらも強い興味を示していて,真剣に話を聞いたり,景色を眺めたりしていました。8月にまた会うと思うので,一緒に楽しく活動したいと思いました。

勝瑞城館跡での発掘体験

1月23日(土)勝瑞城館跡発掘現場で,あわっ子文化大使24名が発掘体験をしました。
勝瑞は,戦国期に阿波の実権を握った三好氏が本拠とし,天正10年(1582)に土佐の長宗我部勢に破れ落城するまで,阿波の政治・経済・文化の中心地として栄えました。勝瑞城館跡は,三好氏の居城と推定され平成13年1月に国史跡に指定されています。現在は公開復元に向けた発掘調査が継続して行われています。

   

 藍住町教育委員会の重見さんより,勝瑞城館や三好氏について説明していただきました。

  

 作業員さんの指導のもと実際の発掘現場で発掘作業を体験させていただきました。

生徒の作文より 

※勝瑞城館跡発掘体験や現場見学をとおして,勝瑞城や三好氏について,もっと深く知り,興味を持つことができました。現場見学では,三好氏が大きな池や庭園をもっていたこと知り,また,池があるこということが,一つの権力の象徴であることに驚きました。中央の政治に深く関わり,にぎわっていた頃の様子を感じることができました。
 発掘体験では,発掘作業の大変さと遺物を見つけた時の興奮を知りました。みなさんが毎日一生懸命発掘している気持ちを少し知ることができたと思います。今日,礎石が出土したと聞いた時は,私も感動したし,うれしくなりました。

※今回の体験を通して,昔の人の生活の仕方が,少し分かった気がしました。1番楽しかったのは,発掘体験です。初めての体験でした。お茶碗のかけらや炭,石を発掘しました。発掘体験をして,勝瑞城がどのような様子で建っていたのかを想像することができました。
 発掘体験は50分間しかなかったけど,たくさん土器が出てきたので,掘りがいがありました。もっと時間欲しかったです。考古学者になって発掘調査がずっとできたらいいなと思いました。お茶碗のかけらを掘り出しただで,とても嬉しかったので,大きなものを掘り出しときは,もっともっと嬉しいんだろうなと思いました。

県民文化祭での活動

11月8日(日)あわっ子文化大使3名が,あわぎんホールで,徳島市出身若手ギタリスト徳永真一郎さんと世界で活躍する福田伸一さんによるクラシックギターコンサートが開催され,観客をロビーでお出迎えし,ロビーで展示しているギターの解説を担当しました。
 展示していたのは,コンサートでも使用されたギターで県内で製作された手作りギターです。作家さんの隣で制作方法や材料などを観客に伝えました。自分たちも作家からたくさんお話を聞くことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

       

   

生徒の感想より
※ ロビーでギターづくりの解説をしていたとき,聞いてくれたお客さんが「ありがとう」と言ってくれて,うれしく,やりがいを感じました。それから,コンサートではギター演奏を聴きました。クラシックギターの音色は優しく綺麗で感動しました。

※ ロビーでの活動は緊張したけれど,いい経験ができました。特に印象に残っているのは,お客さんが作家さんに「ギターもワインのように古いものがいいのですか」と聞いたら,「必ずしもそうではない。新しいギターも音色のよいものを好む演奏者がいる」「一年で一本しか作れない」と答えていて私も意外でした。

※ 福田さんがコンサートで「プロが使うギターをつくっている徳島はすごい,全国でも珍しい」と言っていました。時間や手間・高い技術を必要とするギター製作,「日本でも徳島くらいしか聞いたことがない」というのはすごいと思いました。

※ 僕は吹奏楽部で金管楽器を担当していますが,音の強弱や繊細な表現などとても参考になりました。クラシックギターのコンサートは初めてでしたがプロはやっぱり素晴らしい,真似できないと思いました。また,独学でギターをつくった人の話も意外でした。

埋蔵文化財総合センター設立20周年式典

11月7日(土)あわっ子文化大使6名が,徳島県立埋蔵文化財総合センター設立20周年記念式典に参加しました。記念式典では矢野銅鐸の4Kデジタルコンテンツの紹介,特別展示室で展示物の解説を行いました。


  


生徒の作文より
※ 徳島県立埋蔵文化財総合センターへ初めて来て,矢野銅鐸を初めて見て,思っていたものよりも大きくて驚きました。1800年前には,もうあんな立派な銅鐸をつくる技術があり,それを活用してつくっている人を見習いたいです。矢野銅鐸についての説明をして,矢野銅鐸のことを知ることができました。徳島にある埋蔵文化財について,将来,県外の友人などにも深く知ってもらえるような説明をしてもっと徳島に興味を持ってもらいたいです。

※ 私は今回,展示室の説明にあたったのだが,人に道具の説明をするのはけっこう難しかった。も私は人と話すのが苦手なので,自ら進んで説明するということがなかなかできなかった。だけど,来てくれた方々から道具の使い方などを詳しく説明してもらえたので,私も道具の使い方を知ることができてよかったと思う。それに,来てくれた方々も平安時代か奈良時代などとても古い歴史があることを知って驚いてくれたので,歴史を伝えることができてよかったと思う。

※ 今回説明していて,自分も普段気づかないことを考えるきっかけになった。自分は説明する側だったが,展示品を見ていて知らないことだらけだった。本当に勉強になったうえ,興味がわいてきた。いろいろな展示品があったが,その全てが後世に残していくべき大切なものだと思った。今後も見つかっていくであろう過去の遺物は,僕たち子供の意識ひとつで残していけるものだと思う。これを感じ取れたことが,今回一番の収穫だと思った。