活動報告(令和元年度以前)

活動報告(令和元年度以前)

勝瑞城館跡での発掘体験Ⅱ

5月28日(土)
 昨年度に続き,国史跡勝瑞城館跡で,14名のあわっ子文化大使が発掘体験を行いました。前回は,あわっ子文化大使が建物の土台となる礎石を発見しましたが,今回は何と約3センチメートルの純金製と思われる飾り金具を発掘し,職員の皆さんを驚かせていました。

       

今回も,藍住町教育委員会の重見さんより,勝瑞城館や三好氏について説明していただきました。

  

  
生徒の感想より

※あわっ子文化大使となっての初めての活動でした。僕は最初,発掘体験をしました。この体験は何が出てくるか分からないので,とてもワクワクしていました。僕は銅がさびた物やお皿のかけらみたいな物をたくさん見つけました。中には金色のものが出てきた人もいて,びっくりしたし,うらやましかったです。現場・遺物見学では,重見さんに様々なことを教わりました。重見さんは,優しく教えてくださって,とっても分かりやすかったです。今日は,とっても勉強になったし,いい体験もできたので参加して良かったです。これからも,徳島について,もっとたくさん知っていきたいです。

※私は,「勝瑞城館跡」という言葉を耳にするのは初めてで,それが国指定史跡だということも全く知りませんでした。今日の見学で,戦国時代の勝瑞城館や三好氏の様子が,どのようなものだったのかよく分かりました。宴会の食事に使われるお皿が使い捨てだということには驚きました。復元された大規模な濠は,思っていたより深くはなかったけれど,幅が広くて,すごいなと思いました。庭の池は30m,40mと広がってとても大きく,三好氏の権力の大きさがよく分かりました。遺物発掘体験では,一緒に掘ってくださっていた方が,これがおわんの底の部分だと教えてくださったので,昔の人の生活をイメージして作業することができました。今回の発掘体験を通して,昔の徳島県の姿が見えてきた気がしました。


※僕は,この勝瑞城館跡発掘体験で,この史跡がいかに重要ですごいものかを知りました。何度か勝瑞城館跡へ来たことはあったけど,このような歴史的に重要な場所だとは知りませんでした。また,自分の手で土器などの遺物を発掘することができて感動しました。また,このような機会があれば参加したいです。


※私が,勝瑞城館跡発掘体験に来るのは2回目です。今回,もう一度来たことによって勝瑞城館跡に関する復習もでき,さらに新しい知識も得ることができました。勝瑞城館跡に関しては,これから自ら進んで調べてみたいと強く思いました。
 また,前回の発掘でははあまり掘ることはできませんでしたが,今回はたくさんの遺物を掘ることができて楽しかったです。一番驚いたのは掘っていたら金色の遺物が出てきたことです。出て来るとは思ってもいなかったので,すごく驚いたし嬉しかったです。 今回のこの体験を生かして,藍住町や勝瑞城館跡のよさをたくさんの人に伝えられるようになりたいと思います。

吉野川浄瑠璃クルーズ

5月21日(土)
 14名のあわっ子文化大使が,徳島大学の外国人留学生13名とともに,新町川水際公園からクルーズ船に乗り阿波十郎兵衛屋敷まで移動後,阿波人形浄瑠璃の特徴や「吉野川と藍染め・人形浄瑠璃」の関係についての取材を行いました。

  
生徒の感想より
※いつもは母の車に乗って見る景色が,クルーズ船に乗って風を心地よく感じながら見ると新鮮で違う場所のように感じました。普段は通れない橋の下をくぐり抜けるなど楽しい体験ができました。新町川から阿波十郎兵衛屋敷まで船で移動できることにも驚きました。
※初めてクルーズ船に乗ったので,全てが新鮮でした。特に,吉野川にでたとき,地上からでは感じられない広大な景色を目の当たりにして感動しました。この吉野川が,たくさんのあわ文化を育んだのだと思うと,徳島の母のようなものだと思いました。普段とは違う視点で,吉野川を見たことで,新たな良さを知ることができました。

   


   
生徒の感想より
※交流した留学生方の中には,お互い母国語が理解できないため英語で会話をしている人がいました。英語が少しでも話せることで,他の国の人と仲良くなれることを改めて思い,英語の素晴らしさに気づきました。 
※留学生の方と吉野川を一緒にクルーズしたり浄瑠璃を一緒に観たりしましたが,どちらも強い興味を示していて,真剣に話を聞いたり,景色を眺めたりしていました。8月にまた会うと思うので,一緒に楽しく活動したいと思いました。

勝瑞城館跡での発掘体験

1月23日(土)勝瑞城館跡発掘現場で,あわっ子文化大使24名が発掘体験をしました。
勝瑞は,戦国期に阿波の実権を握った三好氏が本拠とし,天正10年(1582)に土佐の長宗我部勢に破れ落城するまで,阿波の政治・経済・文化の中心地として栄えました。勝瑞城館跡は,三好氏の居城と推定され平成13年1月に国史跡に指定されています。現在は公開復元に向けた発掘調査が継続して行われています。

   

 藍住町教育委員会の重見さんより,勝瑞城館や三好氏について説明していただきました。

  

 作業員さんの指導のもと実際の発掘現場で発掘作業を体験させていただきました。

生徒の作文より 

※勝瑞城館跡発掘体験や現場見学をとおして,勝瑞城や三好氏について,もっと深く知り,興味を持つことができました。現場見学では,三好氏が大きな池や庭園をもっていたこと知り,また,池があるこということが,一つの権力の象徴であることに驚きました。中央の政治に深く関わり,にぎわっていた頃の様子を感じることができました。
 発掘体験では,発掘作業の大変さと遺物を見つけた時の興奮を知りました。みなさんが毎日一生懸命発掘している気持ちを少し知ることができたと思います。今日,礎石が出土したと聞いた時は,私も感動したし,うれしくなりました。

※今回の体験を通して,昔の人の生活の仕方が,少し分かった気がしました。1番楽しかったのは,発掘体験です。初めての体験でした。お茶碗のかけらや炭,石を発掘しました。発掘体験をして,勝瑞城がどのような様子で建っていたのかを想像することができました。
 発掘体験は50分間しかなかったけど,たくさん土器が出てきたので,掘りがいがありました。もっと時間欲しかったです。考古学者になって発掘調査がずっとできたらいいなと思いました。お茶碗のかけらを掘り出しただで,とても嬉しかったので,大きなものを掘り出しときは,もっともっと嬉しいんだろうなと思いました。

県民文化祭での活動

11月8日(日)あわっ子文化大使3名が,あわぎんホールで,徳島市出身若手ギタリスト徳永真一郎さんと世界で活躍する福田伸一さんによるクラシックギターコンサートが開催され,観客をロビーでお出迎えし,ロビーで展示しているギターの解説を担当しました。
 展示していたのは,コンサートでも使用されたギターで県内で製作された手作りギターです。作家さんの隣で制作方法や材料などを観客に伝えました。自分たちも作家からたくさんお話を聞くことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

       

   

生徒の感想より
※ ロビーでギターづくりの解説をしていたとき,聞いてくれたお客さんが「ありがとう」と言ってくれて,うれしく,やりがいを感じました。それから,コンサートではギター演奏を聴きました。クラシックギターの音色は優しく綺麗で感動しました。

※ ロビーでの活動は緊張したけれど,いい経験ができました。特に印象に残っているのは,お客さんが作家さんに「ギターもワインのように古いものがいいのですか」と聞いたら,「必ずしもそうではない。新しいギターも音色のよいものを好む演奏者がいる」「一年で一本しか作れない」と答えていて私も意外でした。

※ 福田さんがコンサートで「プロが使うギターをつくっている徳島はすごい,全国でも珍しい」と言っていました。時間や手間・高い技術を必要とするギター製作,「日本でも徳島くらいしか聞いたことがない」というのはすごいと思いました。

※ 僕は吹奏楽部で金管楽器を担当していますが,音の強弱や繊細な表現などとても参考になりました。クラシックギターのコンサートは初めてでしたがプロはやっぱり素晴らしい,真似できないと思いました。また,独学でギターをつくった人の話も意外でした。

埋蔵文化財総合センター設立20周年式典

11月7日(土)あわっ子文化大使6名が,徳島県立埋蔵文化財総合センター設立20周年記念式典に参加しました。記念式典では矢野銅鐸の4Kデジタルコンテンツの紹介,特別展示室で展示物の解説を行いました。


  


生徒の作文より
※ 徳島県立埋蔵文化財総合センターへ初めて来て,矢野銅鐸を初めて見て,思っていたものよりも大きくて驚きました。1800年前には,もうあんな立派な銅鐸をつくる技術があり,それを活用してつくっている人を見習いたいです。矢野銅鐸についての説明をして,矢野銅鐸のことを知ることができました。徳島にある埋蔵文化財について,将来,県外の友人などにも深く知ってもらえるような説明をしてもっと徳島に興味を持ってもらいたいです。

※ 私は今回,展示室の説明にあたったのだが,人に道具の説明をするのはけっこう難しかった。も私は人と話すのが苦手なので,自ら進んで説明するということがなかなかできなかった。だけど,来てくれた方々から道具の使い方などを詳しく説明してもらえたので,私も道具の使い方を知ることができてよかったと思う。それに,来てくれた方々も平安時代か奈良時代などとても古い歴史があることを知って驚いてくれたので,歴史を伝えることができてよかったと思う。

※ 今回説明していて,自分も普段気づかないことを考えるきっかけになった。自分は説明する側だったが,展示品を見ていて知らないことだらけだった。本当に勉強になったうえ,興味がわいてきた。いろいろな展示品があったが,その全てが後世に残していくべき大切なものだと思った。今後も見つかっていくであろう過去の遺物は,僕たち子供の意識ひとつで残していけるものだと思う。これを感じ取れたことが,今回一番の収穫だと思った。