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2020年9月の記事一覧

あわ文化取材ツアー②

 9月27日(日)に,「あわ文化取材ツアー②」を実施しました。
取材場所は,大歩危峡・祖谷のかずら橋・加茂の大クスです。

【大歩危峡】

 
 2億年の年月を経て,四国山地を横切る吉野川の激流によって作られた,約8kmの大渓谷。平成26年に,国の天然記念物に県内で25番目に指定され,その翌年には,国指定名勝に指定されています。間近に見える美しい岩石やV字谷の様子から,日本列島の成り立ちがわかる全国的にも貴重な場所として知られています。

 
 また,ここは,妖怪「こなきじじい」発祥の地としても知られ,なんと150もの妖怪伝説があります。毎年11月下旬には,「妖怪まつり」も行われ,妖怪みこしや妖怪行列など,妖怪づくしのお祭りが大人気だそうです。

【あわっ子文化大使の感想】
・ごつごつとした岩石,荒れ狂ったように流れる水は,とても迫力がありました。
・ただ美しいだけでなく,「ラフティングのメッカ」と呼ばれているほどラフティングが盛んに行われ,世界大会も開催されていたと知り,驚きました。
・川の流れによって作られたのは知識として知ってはいたけれど,実際に見てみると,信じられないくらい「すごい」と思いました。
【祖谷のかずら橋】
 

 

「かずら橋夢舞台」でインタビューを行いました。ミシュラングリーンガイドや,トリップアドバイザーの企画「バゲットリスト」の「世界の徒歩つり橋10選」にも選ばれた「祖谷のかずら橋」。その魅力は,日本だけでなく,海外の方々にも知られていることがわかりました。また,今後,観光客の方が徳島に宿泊してもらうために,魅力をどう発信していくかが課題であるということも教わりました。

  

 昼食では,「祖谷そば」や「でこまわし」など,祖谷地方の郷土料理を味わった後は,いよいよかずら橋を渡ります。 
 

 

 長さ45m,幅2m,水面からの高さ14mで,使われているかずらはおよそ6トンにもなるそうです。橋のすき間からは,勢いよく流れている祖谷川の様子が見えます。一歩ずつ足を出し,無事渡りきることができました。
 夜には7時から9時までの間,ライトアップされ,幻想的な風景を楽しむこともできるそうです。

【琵琶の滝】

  
 かずら橋を渡って50mほど進んだ先にあります。
その昔、平家の落人たちが,京の都の生活を思い出し,琵琶を奏でながら,なぐさめあったと言い伝えられている,高さ50mの滝です。
 怖い思いをしてかずら橋を渡り切った後は,この滝を眺めて,ほっと一息。癒されることができました。
【あわっ子文化大使の感想】
・6tものシラクチカズラを使い,長さ45mもの橋を植物で作っていることに改めて驚きました。
・これだけのスリルと魅力があるからこそ,多くの観光客が訪れるのだと思いました。
・両岸にある大きな杉の木に巻き付けている様子から,神秘的な雰囲気を感じました。

【加茂の大クス】
 
 高さ約26m,根回りが約23mあります。そして,何と東西に52m,南北に42m枝が伸びていて,近くで見ると,森のようです。樹齢は1000年あまりといわれ,現在も成長を続けているこの大クスには,強い生命力が感じられます。まるで,この大きさに包まれるような感じがします。日本でも有数の巨木として,国指定の特別天然記念物に指定されています。パワースポットとして人気の加茂の大クス。夏には,お祭りも開催されるそうです。
【あわっ子文化大使の感想】
・高さや長さなど,聞いただけではピンと来なかったけど,実際に見てみると,その大きさを感じることができました。
・大自然の中で育ったクスの木を見て,たくさんのパワーをもらえた気がしました。
・クスの木は,本当に1本の木なのか疑ってしまうほど大きく,1000年という長い歴史を感じることができました。
・同じ徳島県内でも,かなり違った魅力がそれぞれの場所にあると感じました。徳島の中を見つめなおし,自分が住む地元の良いところも再発見できるようになればいいなと思いました。
・これから,徳島の事をPRしていくためには、徳島の文化を自分自身が知ることだけでなく,広い視野を持ち,「他者から見た徳島」について考えていかなくてはならないと感じました。 

 あわっ子文化大使として,徳島の魅力をどのようにPRしていくか。一人一人がその課題を見つめながら取り組むことができました。
 次回の活動は,これまでの取り組みをもとに,MAP作りを行っていく予定です。

あわ文化取材ツアー①

 9月13日(日)に,「あわ文化取材ツアー①」を実施しました。
取材場所は,鳴門市ドイツ館,大麻比古神社,県立阿波十郎兵衛屋敷です。

【鳴門市ドイツ館】

  
 今からおよそ100年前,俘虜として収容されたドイツ兵の暮らしや、坂東の人々との交流の様子を紹介しています。
 なぜ坂東の人々は,俘虜たちを親しみを込めて「ドイツさん」と呼び,交流をしたのか。そして,なぜこの地でアジア・日本で初めてベートーヴェン「第九」が演奏されることになったのか。国際交流員の方や館長さんに話を伺いました。
 
【大麻比古神社】

 
 
 ここには,ドイツ人俘虜たちが建設した「ドイツ橋」や,「メガネ橋」,そして石敷きの道路が残されています。
 「ドイツ橋」は,地元の住民たちが通りやすくなるように,壊れた古い木橋に替わる橋として建設したものです。このドイツ橋は,ドイツ人が設計と建設をした石橋として国内でただ一つのものです。ドイツの人々と地域住民との交流の証として平成16年(2004年)に徳島県指定史跡に指定されました。

 


 
【あわっ子文化大使の感想】
・鳴門とドイツ,約9000kmというとんでもなく遠い距離であっても,固く結びついた絆を切り離すことは絶対にできないと思った。
・俘虜の人々の元の職業を生かしてたくさんの建物を作ったことは,素晴らしい考えだと思った。
・俘虜だからと言って適当にあしらうことをせず,人権を尊重した松江所長の考え方を,自分も見習っていきたい。

【昼食】

 
 
 昼食は,「たらいうどん」を食べました。
 阿波市で林業が盛んだった昔,仕事納めにゆでた釜を囲んで,直接釜からうどんを引き上げて食べたことが,「たらいうどん」の始まりと言われています。
 夏場には,冷たい水でしめた「たらい冷やしうどん」も人気です。

【県立阿波十郎兵衛屋敷】

 
 
 「傾城阿波の鳴門」のモデルとして知られる,罪状も明らかにされないまま処刑された庄屋,「坂東十郎兵衛」の屋敷跡です。
 ここでは,農村舞台をモデルにした舞台で毎日,阿波人形浄瑠璃を上演しています。
 今回は,館長さんによる解説や,上演の様子を見学させていただいて,人形浄瑠璃ならではの美しさや,日本人の感性が息づく芸能について学ぶことができました。

 

【あわっ子化大使の感想】
・人形1体に3人がかりで動かすのは,息が合っていないと難しい作業なのに,違和感なく見えたのは,さすが何十年も経験を積んでいる人達だからなのだろうなと思った。
・吉野川の恩恵を人形浄瑠璃が受けていたということを初めて知った。徳島の豊かな自然があってこその人形浄瑠璃なのだということを実感した。
・人形作り,浄瑠璃など,歴史がつまっているからこその素晴らしい文化だと思う。いつまでも絶やさず,「徳島はすごい」ということを多くの人々に知ってもらいたい。

 「あわっ子文化大使」によるあわ文化取材ツアーの様子は,YouTube「徳島県チャンネル」にてアップロードする予定です。お楽しみに!