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あわ文化取材ツアー①

 9月13日(日)に,「あわ文化取材ツアー①」を実施しました。
取材場所は,鳴門市ドイツ館,大麻比古神社,県立阿波十郎兵衛屋敷です。

【鳴門市ドイツ館】

  
 今からおよそ100年前,俘虜として収容されたドイツ兵の暮らしや、坂東の人々との交流の様子を紹介しています。
 なぜ坂東の人々は,俘虜たちを親しみを込めて「ドイツさん」と呼び,交流をしたのか。そして,なぜこの地でアジア・日本で初めてベートーヴェン「第九」が演奏されることになったのか。国際交流員の方や館長さんに話を伺いました。
 
【大麻比古神社】

 
 
 ここには,ドイツ人俘虜たちが建設した「ドイツ橋」や,「メガネ橋」,そして石敷きの道路が残されています。
 「ドイツ橋」は,地元の住民たちが通りやすくなるように,壊れた古い木橋に替わる橋として建設したものです。このドイツ橋は,ドイツ人が設計と建設をした石橋として国内でただ一つのものです。ドイツの人々と地域住民との交流の証として平成16年(2004年)に徳島県指定史跡に指定されました。

 


 
【あわっ子文化大使の感想】
・鳴門とドイツ,約9000kmというとんでもなく遠い距離であっても,固く結びついた絆を切り離すことは絶対にできないと思った。
・俘虜の人々の元の職業を生かしてたくさんの建物を作ったことは,素晴らしい考えだと思った。
・俘虜だからと言って適当にあしらうことをせず,人権を尊重した松江所長の考え方を,自分も見習っていきたい。

【昼食】

 
 
 昼食は,「たらいうどん」を食べました。
 阿波市で林業が盛んだった昔,仕事納めにゆでた釜を囲んで,直接釜からうどんを引き上げて食べたことが,「たらいうどん」の始まりと言われています。
 夏場には,冷たい水でしめた「たらい冷やしうどん」も人気です。

【県立阿波十郎兵衛屋敷】

 
 
 「傾城阿波の鳴門」のモデルとして知られる,罪状も明らかにされないまま処刑された庄屋,「坂東十郎兵衛」の屋敷跡です。
 ここでは,農村舞台をモデルにした舞台で毎日,阿波人形浄瑠璃を上演しています。
 今回は,館長さんによる解説や,上演の様子を見学させていただいて,人形浄瑠璃ならではの美しさや,日本人の感性が息づく芸能について学ぶことができました。

 

【あわっ子化大使の感想】
・人形1体に3人がかりで動かすのは,息が合っていないと難しい作業なのに,違和感なく見えたのは,さすが何十年も経験を積んでいる人達だからなのだろうなと思った。
・吉野川の恩恵を人形浄瑠璃が受けていたということを初めて知った。徳島の豊かな自然があってこその人形浄瑠璃なのだということを実感した。
・人形作り,浄瑠璃など,歴史がつまっているからこその素晴らしい文化だと思う。いつまでも絶やさず,「徳島はすごい」ということを多くの人々に知ってもらいたい。

 「あわっ子文化大使」によるあわ文化取材ツアーの様子は,YouTube「徳島県チャンネル」にてアップロードする予定です。お楽しみに!